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癒されるものの写真を撮ってください。
癒されるもの、として最初に心に浮かんだのは一緒に暮らしているジュニア(オス)だった。
でも彼の方はどうなのかはわからない。そもそも猫に癒しは必要なのだろうか、とも思う。
彼と僕との癒しの関係は一方通行なのかもしれない。
僕の足元をジュニアが八の字を描くように回る。
八の字を描きながらも、彼の尻尾は僕に触れたままとなっている。
その時、彼にとって僕はジュニアの世界の一員になっているのだろう。
八の字を描くときは、決まって餌が欲しいときだ。僕はいそいそと餌を用意する。
煮干しのキビナゴも忘れてはならない。
頭を僕にこすりつけるとき、それは頭とか耳の裏とかを掻いて欲しい時だ。
僕はジュニアを抱き上げ掻く。
彼は頭と体を動かし、掻いて欲しいところを、自分から教えてくれる。
ジュニアが眠っているとき、もしくはうとうとしている時、背中を優しくなでる。
彼は薄目を開け、鼻先を僕に近づけ、そしてまた目を閉じる。
部屋から出たいとき、もしくは入りたいとき、ジュニアは鳴いて知らせようとはしない。
じっと扉の前で待ち、時折僕を見るために振り返る。
勿論、僕は彼を待たせることはない。
猫は人間のことを召使いか何かと思っている、と犬好きの友人は僕に言う。
そうかもしれないと、僕は笑って答える。
でも、それでも僕はジュニアに、一方的に癒されている。
おそらく、一つの姿としてあるのは、ギフトすることで、結果として、心が癒される。
そういうこともあるのだと、僕は思う。
僕はジュニアに与えているかのように見えて、実は多くのプレゼントをもらっている。
毎日見ているものを違う角度から撮ってください。
ジュニア(雄、10歳)の尻尾とお尻。
すましたジュニアの顔とは裏腹に、尻尾は別の生き物のように、時として暴れ回る。
上下に振り、左右に揺らす。さらには威嚇のために毛を立て大きく見せる。
猫は気持ちを表情に出さないと言われているが、尻尾との組み合わせを考えると、
結構表に出ているように思う。犬の場合はどうなのだろう。
猫の後ろ姿も好きだ。よくこんなに足を狭く集中させて座ることが出来るのかと感心する。
試しに少し押してみる。見た目よりは安定感があるせいか、姿勢が崩れることも少ない。
見ての通りに、ジュニアの後頭部には黒い斑点模様がある。
飼い主としては、そこが何とも言えず良い。思わずペンと叩きたくなる。
でも仕返しは、その十倍は返ってくるので、ペンは気持ちの中だけで終わらせている。